セルニルトンは、慢性前立腺炎と前立腺肥大の症状に広く処方される薬で、使用されている方も多いようです。
しかし、薬ですので長期服用は大丈夫なのか、副作用にはどのようなものがあるのか心配ですよね。
この記事では、セルニルトンの服用で報告されている副作用と対処法、さらには長期服用する際の注意点について、セルニルトンの発売元や厚生労働省からの情報をもとにご紹介します。
本記事の目次
セルニルトン発売元の2023年の報告書によりますと、副作用の発現率は評価可能症例984例中28例(2.85%)で重大な副作用は報告されておらず、以下のような軽微なものが報告されています。
※以上に加え、セルニルトンに含まれる花粉エキスに対するアレルギー反応が出る可能性があります。
以下の植物にアレルギーがある方は、服用前に医師や薬剤師に相談することが推奨されます。
セルニルトンに含まれる花粉エキスの種類:
以上のような症状は、ほとんどの場合服薬を中止することで症状の消失・軽減が見られるもののようです。
服用前に薬剤師から十分に服薬の説明を受け、服用中も自身で体調の変化を注意しておくことで安全に使用することが可能です。
セルニルトンを安全に長期服用する際のポイントは以下のようなものがあります。
定められた飲み方で、定められた量を服用することで薬の効果を最大限に引き出すことができます。
勝手に服用するタイミングや量を増減することは避けましょう。
他の薬と併用する場合、薬の作用が強くなったり弱くなったりする相互作用が出る可能性があるので、必ず医師に相談することが大切です。
セルニルトンの効果や安全性については個人差があるため、長期的な服用をする際には定期的に医師の診察を受け、薬の効果や副作用の有無を確認しながら続けることが大切です。こうすることにより、安全に服用を継続できます。
セルニルトンは比較的副作用の少ない薬ですが、まれに胃腸の不調やアレルギー反応が起こる場合があります。体調に異変を感じた際はすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。
自己判断で勝手に服用を中断したり、服用量を変えないようにしましょう。医師と相談しながら服用を続けることが安全性を保つ鍵です。
セルニルトンを服用する際の、特に重要な注意点をまとめます:
厚生労働省のセルニルトンの評価レポートによりますと、セルニルトンの使用を避けるべき対象者として以下のような人をあげています。
セルニルトンの服用を始める前に、以上の3点の中に何か当てはまるものがないか確認しておきましょう。
もし体調の異常や不快感を感じた場合は、直ちに服用を止め、医者に相談することが大切です。
セルニルトンの長期服用で効果が感じられない時は、以下のような代替案が考えられます。
@:セルニルトン以外の薬の使用
A:物理療法と心理療法の併用
B:サプリメントの利用
C:手術的治療
セルニルトン以外で使用される薬には以下のようなものがあります:
各薬には副作用もあるため、医師の診断に基づいて薬剤師とも相談し、安全に使用することが大切です。
物理療法:前立腺周辺の筋肉の緊張緩和や血流を改善するための治療法
心理療法:慢性的な痛みに伴う心理的な負担を専門家との対話や特定の技法を通じて軽減し、患者の精神的な健康を取り戻すための治療法
※物理療法と心理療法は薬の服用と組み合わせることで、より効率的な治療期待できます。
薬の副作用が心配の場合、自然由来のサプリメントを試してみるのも一案でしょう。
※サプリメントにも副作用がないわけではありませんので、自身の体質に合うか、最初は少量から始めるなどの注意が必要です。
前立腺に利用される自然由来のサプリメントには、以下のようなものが知られています:
前立腺肥大に有効な成分が含まれると言われています。
前立腺肥大関連のサプリメントとして広く認知されているサプリメントです。
セルニルトンが花粉製剤であることから利用する人も少なくないようです。
※薬を服用中にサプリメントを利用する場合は、薬との相互作用がないか等、医者や薬剤師に確認した上で利用するようにしましょう。
手術は最終的な手段となります。改善が見られず生活に支障が出る場合は手術も選択肢として考えられます。
セルニルトンは、日本で1969年に医療用医薬品として認められた安全性の高い薬ですが、長期服用では胃腸の不調やアレルギー反応などの副作用が起こることがあります。
体質に合わない場合は早めに医師に相談し、自身に合った薬や治療法を探すことで症状の改善を目指しましょう。