【知っておきたい】 前立腺肥大に使われる薬の働きと副作用
前立腺肥大で処方される薬は色々ありますが、言われるがままにに飲み続けていることはありませんか?その効果(働き)と副作用を知っておくことで、自分で効果をモニターすることも可能ですし、副作用があった場合に迅速な対応が取れます。大まかにでも効果(働き)と副作用を抑えておくと良いでしょう。代表的な前立腺肥大の薬の効果(働き)と副作用を分かりやすく説明します。

【知っておきたい】 前立腺肥大に使われる薬の働きと副作用。

パソコンで調べる男性

 

前立腺肥大で処方される薬は色々ありますが、何も考えずに飲み続けていませんか?

 

病院で処方された薬を飲んでいて、症状が変わらなかったので調べてみたら、
前立腺肥大を治す薬ではなく、オシッコを出やすくするように、筋肉を緩めるだけの薬だった、というケースもあります。 このご感想を読む >>

 

自分が飲んでいる薬の働きと副作用を知っておくことで、自分で効果をモニターすることも可能ですし、副作用があった場合に迅速な対応が取れます。

 

大まかにでも自分が飲んでいる薬の働きと副作用を知っておくと良いでしょう。

 

代表的な前立腺肥大の薬の働きと副作用を分かりやすく説明します。

 

 

前立腺肥大でよく使われる薬:

処方薬と薬の手帳

 

前立腺肥大で使われる薬は色々ありますが、以下のようにいくつかの種類に分類
することが出来ます。

 

α1受容体遮断薬: ハルナール、ユリーフ、等

 

5α還元酵素阻害薬: アボルブ、デュタステリド、等

 

PDE5阻害薬:ザルティア、タダラフィル、等

 

抗男性ホルモン薬: プロスタール、パーセリン、等
(抗アンドロゲン薬)

 

植物製剤・漢方薬: セルニルトン、八味地黄丸、等

 

抗コリン薬: ベシケア、バップフォー、等

 

それぞれについて、働きと副作用を見て行きましょう。

 

α1受容体遮断薬の働きと副作用:

α1受容体遮断薬の働き:

 

前立腺と尿道の筋肉の緊張をゆるめて、尿を出しやすくすること。

 

α1受容体遮断薬の副作用:

 

めまい、血圧低下、逆行性射精等。

 

5α還元酵素阻害薬の働きと副作用:

5α還元酵素阻害薬の働き:

 

血液中の男性ホルモンが前立腺組織に作用するのを抑える作用を持ち、
前立腺の肥大を抑制する働きがあります。

 

5α還元酵素阻害薬の副作用:

 

胃部不快感、性欲減少、勃起不全、射精障害等。

 

効果があらわれるのに時間が掛かるので、長期間の内服が必要です。

 

また、PSA値を約50%低下させるため、前立腺癌を見逃さないように注意が
必要です。

 

PDE5阻害薬の働きと副作用:

PDE5阻害薬の働き:

 

前立腺、膀胱における平滑筋弛緩作用や血管拡張作用による血流改善作用
等。

 

PDE5阻害薬の副作用:

 

下痢や胃炎、或は頭痛、めまい等。

 

 

抗男性ホルモン薬(抗アンドロゲン薬)の働きと副作用:

抗男性ホルモン薬の働き:

 

テストステロン等の男性ホルモンが前立腺細胞に取り込まれるのを抑える働きがあります。

 

抗男性ホルモン薬の副作用:

 

精巣からのテストステロンの生産も抑制する為、勃起障害や性欲低下などの
副作用がみられることがあります。

 

植物製剤・漢方薬の働きと副作用:

植物製剤・漢方薬の働き:

 

植物製剤:植物に含まれる成分又はアミノ酸の成分が前立腺の炎症などを改善し、前立腺肥大に伴う排尿障害を改善する働きがあると言われています。

 

漢方薬:各々の漢方薬によって働きの違いがあります。

 

植物製剤・漢方薬の副作用:

 

植物製剤:胃部不快感、吐き気等。

 

漢方薬:各々の漢方薬によって副作用の違いがあります。

 

抗コリン薬の働きと副作用:

抗コリン薬の働き:

 

膀胱の筋肉の緊張をゆるめて、頻尿を抑えること。

 

抗コリン薬の副作用:

 

前立腺肥大の方が服用すると排尿困難が進む恐れがありますので、
前立腺肥大の方への処方は禁忌(避けるべき)とされています。

 

しかし、切迫性尿失禁や頻尿等の過活動膀胱の症状には効果が有るとされ、
それらに対しては使用されることがあります。

 

まとめ:

調べた結果に納得している男性

 

以上、大まかに前立腺肥大に使用される代表的な薬の働きと副作用について説明してきました。

 

チェックマーク 処方されている薬にどのような働きがあるのか、そして副作用にはどのようなものがあるのか、を知っておくことでご自身で薬の効果が出ているのかが分かりますし、もし身体に不調が出た場合には、それが薬の原因なのかが判断できます。

 

適切な薬を使うことによって初めて症状の早期の改善が期待できますので、ご自身に合わないと感じられた場合は、直ぐに掛かりつけのお医者様に相談しましょう。

 

 

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