最近、前立腺肥大の症状が出てきたけど、
● 病院へは行きたくないし、薬も飲みたくない。
● 漢方薬やサプリメントで改善できたら有難い。
と考えている人へ、漢方薬やサプリメント利用のメリットとデメリットを解説します。
前立腺肥大の症状が出た時、
病院で処方される薬の代わりとしては、
漢方薬やサプリメントを利用する人が多いのではないでしょうか?
どちらも副作用が少なく、体にも優しい感じがするので始めるハードルが
低いですね。しかし、漢方薬やサプリメントにもメリットとデメリットがありますので、
それぞれをきちんと理解した上で利用するようにしましょう。
漢方薬は、生薬と呼ばれる天然由来の成分を組み合わせて作られており、
その組み合わせによって効果や副作用が変わります。
また、漢方薬は患者の体質や症状の状態=「証」に合わせて調合されます。
そのため、漢方薬を選ぶときは漢方薬局で専門家に相談することが大切です。
この、「自分の証に合わせて選ぶ」ところが、漢方薬を利用する最大の特徴と
言えます。
以下、漢方薬のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
@ 成分が自然由来
漢方薬は天然の植物や動物から作られており、化学合成された薬品と比べて
自然由来であるため、副作用が少ないことがあげられます。
A 総合的なアプローチ
伝統的な漢方医学では、個々の症状だけでなく、身体全体のバランスを整えることを重視しています。そのため、症状の根本原因にアプローチすることができます。
B 個別に調合
漢方医は患者の症状や体質に合わせて漢方薬を調合するので、個々の必要に合わせた
調整が可能です。
@ 副作用が出る場合がある
漢方薬は、天然由来の成分で作られているため副作用が少ないと言われていますが、
人によっては副作用が出ることがあります。
主な副作用としては、食欲不振、下痢、吐き気、便秘、頭痛、眠気などが挙げられます。これらの様な症状が出た場合は、漢方医に相談することが大切です。
A 即効性がない
漢方薬は体質を改善する治療法であるため、効果が出るまでに時間がかかることがあります。一般的に、2週間から1ヶ月程度。場合によっては数か月かかることもあります。
このため、直ぐに症状を改善したい場合には適さない場合があります。
B 値段が高い
専門の漢方薬店で調合してもらう場合、調合される原料によっては高価なものがあり、
価格がかなり高額になる場合がりますので、事前にどのくらいの値段になるか尋ねるのが良いでしょう。
C 選ぶのが難しい
漢方薬は体質や症状に合わせて処方されるため、自分に合った薬を選ぶのが難しい場合があります。
また、漢方薬には数多くの種類があり、それぞれの効能や副作用が異なるため、専門知識を持った医師や薬剤師に相談することが大切です。
● 参考までに、前立腺肥大用として知られている漢方薬には以下のようなものがあります:
● 八味地黄丸
● 牛車腎気丸
● 猪苓湯
● 六味丸
● 清心蓮子飲
漢方薬の利用に際しては、専門家の指導のもとで使用することが重要です。
自己判断や適当な使用はリスクを伴う場合がありますので、医師や漢方医と相談した上で利用することが大切です。
漢方薬は、適切に使用すれば西洋医学の薬では得られない効果が期待できます。
しかし、デメリットがあることも理解しておき、注意して使用するようにしましょう。
サプリメントはコンビニ店やネットでも手軽に購入することが出来るので、
利用された方は多いのではないでしょうか。
種類も多く値段もピンからキリまでで、どれを選べばいいのか難しいですね。
購入する前に成分や説明書をよく読んで、自分の症状に合っているかどうか考えてから
購入しましょう。
@ 副作用が少ない
サプリメントは、薬に比べて天然由来の成分を配合しているものが多く、
副作用のリスクが低い傾向にあります。
ただし、すべてのサプリメントに副作用がないわけではなく、過剰摂取や体質によっては副作用が出る可能性があるため、摂取前に必ず添付文書をよく読むようにしましょう。
A 医師の処方箋なしで手軽に購入できる
サプリメントは医師の診断や処方箋なしに手軽に購入できます。
そのため通院の必要がなく、忙しい方や、通院が難しい方にも利用しやすく、
継続して摂取しやすいというメリットがあります。
B コストが安い
サプリメントは、医薬品と比較して、費用が安い傾向にあります。
コンビニやネット通販で、安いものだと数百円から少量で購入できる等、
手軽に試すことが出来るのが魅力です。そのため、経済的にも負担が少なく、
長期的に使用することができます。
ただし、サプリメントの種類によっては、高価なものもありますので、
購入前に価格を比較しておきましょう。
@ 効果の科学的根拠の不足
サプリメントには、効果について科学的根拠が限られている場合があります。
また、明確な効果を表現できないため、効果に関しては自身で調べる必要があります。
A 過剰摂取のリスク
特定の成分を過剰に摂取すると、健康に悪影響を及ぼす場合があります。
特に脂溶性ビタミン(A、D、E、K)やミネラルなどの過剰摂取には注意が必要です。
B アレルギーが出る可能性
サプリメントは、含まれる成分によってはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。アレルギーを持っている人は商品にアレルギー成分が含まれていないか購入前に確認しましょう。
また、初めて使用する際は少量から始め、アレルギー反応が出ないか確かめながら使用するようにすると良いでしょう。
C 相互作用のリスク
薬を服用している場合、摂取したサプリメントが医薬品の効力や副作用を強くしたり弱くしたりすることがあります。
そのため、特定の医薬品を服用している場合や他のサプリメントと併用する際には、医師や薬剤師に相談したり、メーカーに問合せをすることが重要です。
● 参考までに、前立腺肥大用として知られているサプリメントには以下のようなものがあります:
● ノコギリヤシ
● カボチャの種
● みつばち花粉
● 亜鉛
● ビタミンB6
● ビタミンD
サプリメントは食品として販売されているため、手軽に購入できる反面、ついつい摂取し過ぎてしまう危険性があります。
サプリメントといえども、成分によっては過剰摂取すると健康被害が出る可能性もありますので、使用の際は説明書をよく読み、不明な点はメーカー、販売者へ問い合わせるようにしましょう。
漢方やサプリメントは、前立腺肥大症の治療の選択肢のひとつです。
自分に合ったものが見つかれば、効果が得られる場合は少なくないようです。
これまで見てきたメリットとデメリットを見比べたうえで、自分に合ったものを探して
利用してみましょう。