犬の便が細くなる3大原因とは。対処法とお勧めサプリメントを解説
最近、愛犬の便が細くなって気になっていませんか?便が細くなる理由と対処の仕方、おすめの食べ物やサプリメントについて説明します。排便が困難になると、犬は便秘や痛みを感じ、食欲が減退したり、元気がなくなったりすることがありますので、早めに対処してあげましょう。

犬の便が細くなる3大原因とは。対処法とお勧めサプリメントを解説

犬の散歩で排泄物を片付ける女性



最近、愛犬の便が細くなってきて、便が出しずらいようで気になっていませんか?


  • なぜ便が細くなったのかな?何をすればいいのか知りたい。

  • 便が細くなった時のおすすめの食べ物とかあるのかな?

  • もし、良いサプリメントとかあったら知りたい。


このようなお悩みにお答えします。



犬と嬉しそうに抱き合う女の子 排便が困難になると犬は便秘や痛みを感じ、食欲が減退したり元気がなくなったりすることがありますので、早めに対処してあげましょう。






本記事の内容:



弊社は20年以上にわたって、慢性前立腺炎や前立腺肥大に悩む方々や犬の飼い主様に
予防や改善に役立つ情報と自然由来の安全なサプリメントを提供してきております。



犬の便が細くなる主な3つの原因と対処法

毛布を上にかけて寝ている犬



犬の便が細くなる主な原因は、以下の3つがあります。


  • 前立腺の肥大
  • 会陰ヘルニア
  • 腸内にできたホリープ



以下、それぞれについての説明と対処法についてご説明します。



1. 前立腺の肥大


オス犬の便が細くなる原因で最も多いのが前立腺の肥大です。


前立腺の肥大は、ホルモンバランスの崩れが主な原因で、老犬になるほど発生率が高く
なります。


前立腺は直腸の真下にあるため、前立腺が肥大すると直腸が圧迫され、便の通り道が狭く
なり便が細くなる原因になります。



注目サイン 対処法:


前立腺肥大に対する対処法には、段階的に以下の3つが考えられます。



@ 食事の工夫:


排便がなるべくスムースになるよう、便を柔らかくする食事を与えることで、
ワンちゃんの排便時の苦痛を和らげることが出来ます。


本記事の中の「犬の便が細くなった時に食べさせたい物とは」で詳しく説明します。



A 薬物療法:


病院での治療で、前立腺の肥大を抑えるための薬物が使用されます。


これにより、症状の改善や前立腺の縮小が期待されますが、投薬を止めると再度肥大することもあるようです。そのため、長期にわたる治療が必要となります。



B 去勢手術:


前立腺肥大の主な原因は雄ホルモンによるものなので、
去勢手術により雄性ホルモンの分泌を抑制し、前立腺の肥大を抑える効果があります。



注目サイン 前立腺の肥大の大きさや症状の深刻さにより対応が異なりますので、医者とよく話し合い、対処法を決めましょう。




2. 会陰ヘルニア


会陰ヘルニアとは、肛門の周囲(会陰部)にある筋肉の隙間から、臓器や脂肪が
直腸の内側へ飛び出る病気です。


これにより、便が細くなったり、便秘などの症状が出たりします。


注目サイン 対処法:



外科手術:会陰ヘルニアの治療には手術が必要です。脱出した臓器や組織を元の位置に戻し、ヘルニアを修復します。


対症療法: 高齢犬で手術が難しい場合は、便を柔らかくする薬を使ったりマッサージをするなど状態を維持するための対症療法がとられます。




3. 腸内にできたホリープ


犬の腸内にできるポリープは、腸のの粘膜にできる腫瘤(イボ)の一種です。


特に直腸での発生が多く、腸の内腔を狭めることで便が細くなる原因になります。



注目サイン 対処法:



食事療法:症状が軽い場合、医師の指導に従って腸内環境を整えるような食べ物を与えて様子を見る方法があります。


外科手術: ポリープの種類や状態によっては外科手術でホリープを取り除きます。




 

犬の便が細くなった時に食べさせたい物とは

皿に入っているご飯を食べる犬


注目サイン 犬の便が細くなった場合、適切な食事を選ぶことで改善できることがあります


以下におすすめの食材と期待できる効果をご紹介します。



食物繊維を豊富に含む食材


繊維質の多い食べ物は、便の水分量を増やし、便の通りを良くする効果があります。
また、腸のぜん動運動を促進することで、排便をスムーズにする効果もあります。


食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の2種類があり,
便の通りを良くするためには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂取することが大切です。


注目サイン 水溶性食物繊維: 水と混ざるとゲル状になり、便の水分量を増やして柔らかくします。


水溶性食物繊維を含む食品:


  • 海藻類: わかめ、昆布、ひじきなど
  • 果物: バナナ、リンゴ、キウイなど
  • 豆類: 納豆、大豆、レンズ豆など
  • イモ類: さつまいも、じゃがいもなど



注目サイン 不溶性食物繊維: 便の量を増やし、腸を刺激することで、排便を促します。


不溶性食物繊維を含む食品:


  • 野菜類: ごぼう、キャベツ、ブロッコリーなど
  • きのこ類: しいたけ、えのきたけ、まいたけなど
  • 穀類: 玄米、小麦、ふすまなど
  • 全粒粉パン
  • ナッツ類 アーモンド、ピーナッツ、くるみなど


注目サイン 与える際の注意点


犬に食物繊維を与える際は、適量、適切な調理、適した食材選びが重要です。
出来るだけ専門家のアドバイスを受けましょう。




消化の良い食べ物


消化の良い食べ物は、胃腸の負担を軽減し、排便をスムーズにする効果があります。
また、栄養吸収も良くなります。


消化の良い食べ物には以下のようなものがあります。


  • 白米: 消化吸収が良く、胃腸に負担をかけません。
  • 鶏肉: 脂肪が少なく、消化吸収の良いタンパク質源です。
  • 白身魚: 脂肪分が少なく、消化吸収が良いため、療養食にもよく使われます。
  • 豆腐: 脂肪が少なく、消化吸収の良いタンパク質源です。
  • ヨーグルト: 乳酸菌が豊富で、腸内環境を整える効果があります。



水分が多い食べ物


水分を十分に摂取することで、便を柔らかくし、排便をスムーズにする効果があります。
水分不足は便秘の原因となるため、十分な水分摂取が重要です。


注目サイン 水分が多い食べ物には以下のようなものがあります。


  • スープ: 野菜スープや鶏肉スープなど、塩分控えめのスープを与えましょう。
  • ウェットフード: ドライフードよりも水分量が多く、消化吸収しやすいです。
  • ヨーグルト: 水分と乳酸菌が豊富で、腸内環境を整える効果があります。
  • 果物類など。


また、ワンちゃんが喉が渇いた時にすぐ飲めるように、新鮮な水を常に用意しておきましょう。


注目サイン 注意点 水分が多い食べ物は、与えすぎると下痢を引き起こすことがあります。
犬の体重や体調に合わせて量を調整しましょう。



その他


オリーブオイルや亜麻仁油などの良質な油には、便を柔らかくする効果があるとされています。


ただし、過剰な摂取は消化器官に負担をかける可能性がありますので、適量を摂取することが重要です。



 

犬の便が細くなった時のお勧めのサプリメント

飼主からおやつをもらう犬


犬の便が細くなった時にお勧めのサプリメントは、以下のようなものがあります。



食物繊維のサプリメント


注目サイン 食物繊維のサプリメントは、便の水分量を増やし、便の通りを良くする効果があります


食物繊維のサプリメントには次のようなものがあります:


  • おからパウダー:水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を豊富に含み、腸のぜん動運動を活発にして便の排出を促します。

  • サイリウム(オオバコパウダー):水溶性食物繊維の一種で、便の水分量を増やし、
    柔らかくします。

  • ビール酵母:食物繊維が含まれており、善玉菌だけを増やすサポートをしてくれます。


食物繊維のサプリメントは、食事に混ぜて与えることができますが、与える量や回数は犬の体重や体調に合わせて調整してください。



乳酸菌のサプリメント


注目サイン 乳酸菌は、腸内環境を整え腸内の善玉菌を増やすことで、便の量を増やし、
排便を促します。



乳酸菌のサプリメントには、ヨーグルトや納豆などの発酵食品に含まれるものや、
ビフィズス菌やラクトバチルス菌などの特定の種類のものがあります。



マルチビタミン・ミネラルのサプリメント


注目サイン ビタミン、ミネラルはワンちゃんの体調全体を整える為に必要な栄養素です。


不足しがちなビタミン・ミネラルを補給することで、ワンちゃんの健康をサポートする働きがあります。


マルチビタミン、ミネラルのサプリメントには次のようなものがあります:



人工合成品のマルチビタミン、ミネラルと天然のみつばち花粉のマルチビタミン、ミネラルの違い:


人工合成品は、定められたビタミン類とミネラル類のみが含まれているのに対し、
天然品は、ビタミン、ミネラル以外にも様々な微量栄養素を含んでいる点があげられます。



まとめ:


以上、ワンちゃんの便が細くなる3大原因について見てきました。


便の状態は見た目で分かりやすく、また、ワンちゃんの排便時の様子もいきんでいたり、普段と違ったりします。


ワンちゃんの便が細い状態が続く場合は病気の可能性がありますので、早めに病院で診察を受けましょう。



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