みつばち花粉を食べると花粉症になるのではないかと誤解している人も多いようですが、みつばち花粉は花粉症の原因にはなりません。その理由について説明します。
ご承知のように、花粉症の主な原因はスギやヒノキ、ブタクサ等の木から飛散する花粉です。
これら花粉症の原因になる花粉は「風媒花粉」と言われ、風で吹き飛ばされることによって他の花に受粉する種類の花粉です。
一方、風に飛ばされる「風媒花粉」とは別に、「虫媒花粉」といって、みつばち等の昆虫によって他の花と受粉する種類の花粉があるのはご存知ですか?
みつばちが集める花粉もその一つですが、これら「虫媒花粉」は花粉症の原因にはなリません。この事は多くの研究者が認めています。
自然界の摂理とでもいいましょうか、虫媒花粉には粘り気があり、虫の体に付きやすいように工夫されているので、スギ花粉などの様に大量に空気中に浮遊し人間が吸い込むことはありません。
■風媒花粉:スギやブタクサ等風によって吹き飛ばされ空気中に大量に漂い、人間が吸い込み花粉症の原因になる。
■虫媒花粉:みつばち等昆虫によって運ばれる花粉。
人間が吸い込むことはないので花粉症の原因にはならない。
特に、みつばちが集める花粉は栄養価が高く、古代から人間も食してきています。
以上の様に、みつばち花粉を食べて花粉症になるようなことはありません。
意外と、花粉=花粉症の原因、と思っている方も少なくないようですので、花粉症にはならない花粉もあるという事を知って頂きたいと思います。