慢性前立腺炎や前立腺肥大と診断され、セルニルトンを処方されている方も多いと思いますが、どんなものかよく分からずに飲まれている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、
@:セルニルトンとはどんなものなのか?
A:なぜセルニルトンが処方されるのか?
B:セルニルトンの最大の特徴
C:セルニルトンを使用する際の注意点
D:セルニルトンを飲むと必ず下痢してしまう場合
につてい説明していきます。
セルニルトンはスウェーデンで開発された排尿障害改善薬で、スウェーデン産の
8種類の植物の花粉のエキスを主成分としています。
8種類の花粉の種類は以下の通りです。
● トウモロコシ
● ネコヤナギ
● ライムギ
● ハコヤナギ
● チモシイ
● フランスギク
● ベーゼル
● マツ
なぜこの8種類なのかの理由は明らかではないのですが、おそらく明確な理由はないと思われます。
「前列康」という中国で販売されている前立腺疾病改善の為の商品の主成分は菜種花粉であることから、おそらく多くの花粉には前立腺疾病改善につながる成分が含まれていると思われます。
また、セルニルトンには次の添加物が含まれています:
グルコン酸カルシウム水和物,乳糖水和物,リン酸水素カルシウム水和物,バレイショデンプン,アルギン酸ナトリウム,ステアリン酸マグネシウム,タルク,黄色4号(タートラジン),青色2号。
セルニルトンは、1962年にスウェーデンで慢性前立腺炎及び初期前立腺肥大症に効能を有する薬剤として承認され、日本では1969年に医療用医薬品として認められ、以来今日まで50年以上利用されています。
長崎大学泌尿器科の斉藤博士らは患者にセルニルトンを使用し、慢性前立腺炎に8割かそれ以上の有効率が得られたと報告しています。
セルニルトンがよく処方される大きな理由として以下のものが挙げられます:
@主成分が植物由来であり、かつ副作用も軽微で健康に対する危険性が低く、
漢方薬的な働きが期待できる点です。
A前立腺肥大症に対して、抗コリン薬を使用すると尿が出なくなる場合がありますが、その点、セルニルトンは作用が抗コリン作用に由来しない為、
前立腺肥大の男性にも使用できます。
B当然ですが実際の治療で、前立腺肥大と慢性前立腺炎の諸症状に対しての
有効性が認められていることです。
また、排尿改善薬の分類では、大きく分けて:
●α1受容体遮断薬
●5α還元酵素阻害薬
●PDE5阻害薬
●抗男性ホルモン薬
(抗アンドロゲン薬)
●抗コリン薬
●植物製剤・漢方薬
等がありますが、セルニルトンは、「植物製剤・漢方薬」の部類に入り、
効果効能の説明に、
「植物由来の成分又はアミノ酸の成分が前立腺の炎症などを改善し、
前立腺肥大に伴う排尿障害を改善する薬」と説明されることもあります。
セルニルトンの最大の特徴は、花粉のエキスを主成分としている点でしょう。
花粉は雄しべの精核(動物でいえば精子の核)で植物にとってはなくてはならないもので、非常に重要な成分を含んでいます。
花粉の成分を分析すると、ビタミン、ミネラルをはじめ、ホルモンやタンパク質などあらゆる成分が含まれていることに驚きます。
花粉のエキスを使ったセルニルトンが慢性前立腺炎や前立腺肥大に有効であると分かったのは偶然からだったと考えられますが、花粉に含まれる豊富な栄養成分の中に慢性前立腺炎や前立腺肥大に有効な成分が含まれているのは間違いないようです。
セルニルトンの使用にあたり注意すべき点は以下のようなものがあります:
● 成分に含まれる花粉に対してのアレルギー反応
セルニルトンには上記に示したように8種類の花粉が含まれており、その8種類の花粉に対してアレルギーを持っている場合はアレルギー反応が出る可能性がありますので注意が必要です。
● 胃の不快感や胃痛
● 下痢や便秘
● 皮膚の過敏症
胃腸の弱い方や下痢や便秘持ちの方、そして皮膚に問題がある方は前もってお医者さんに伝えておくと良いでしょう。
もし上記のような症状が出た場合、使用を中止しすると症状も治まってくるようです。
セルニルトンを服用されておられる方の中には、セルニルトンを飲むと必ず下痢をしてしまう人もあるようです。
原因として考えられるのは、セルニルトンに含まれている8種類の花粉のいずれか、或はセルニルトンに含まれる添加物に胃腸が過敏に反応している可能性があります。
これは相性の問題でどうしようもありませんが、どうしても花粉を利用されたい場合は、花粉の種類が異なったものをお試しになると下痢の症状が無くなるかもしれません。
弊社の細胞壁破砕みつばち花粉に使われている花粉の種類は、スペイン産の「シスタス」という種類の花粉です。
■以上、セルニルトンについての説明をしてきましたが、如何でしたでしょうか?
セルニルトンは花粉のエキスが主成分で副作用も軽微で、注意事項を守れば安心して服用できるお薬の様です。
※処方薬ですので、お医者さんの処方がなければ購入する事は出来ません。
処方されたら使用上の注意をよく守って服用し、どうしても合わない場合は掛かりつけのお医者さんにご相談されると良いでしょう。