● 将来、前立腺肥大にならないように去勢手術をしたにもかかわらず、
愛犬が前立腺肥大になってしまった。
● 愛犬が前立腺肥大になったので去勢したのに、その後前立腺肥大が
再発した。
このように、去勢手術をしたのに愛犬が前立腺肥大になってしまう場合があります。
なぜ!と戸惑わないように、去勢手術と前立腺肥大について意外と知られていないポイントを解説します。
弊社は20年以上にわたって、慢性前立腺炎や前立腺肥大に悩む方々や犬の飼い主様に
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犬の前立腺肥大には雄性ホルモンの関与が大きく、去勢手術の目的は、睾丸を取ることによって雄性ホルモンの関与を無くすことです。
しかし、前立腺が肥大する原因は雄性ホルモンの関与だけではなく、それ以外の原因があります。
前立腺肥大の原因が雄性ホルモンが影響する場合は、去勢によって雄性ホルモンを分泌する睾丸を取るため、再発の可能性はほとんどなくなります。
しかし、雄性ホルモン以外が原因の場合、去勢後でも前立腺肥大が再発する可能性があるのです。
以下、雄性ホルモンが影響しない前立腺肥大の原因にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
雄性ホルモンの影響以外で前立腺が肥大する原因としては、
などが考えられます。
順番に見ていきましょう。
前立腺嚢胞とは、前立腺内に分泌液などの液体が溜まった袋状のものです。
前立腺内にできた嚢胞が大きくなると、前立腺が肥大する結果になります。
前立腺嚢胞ができる原因:
前立腺嚢胞ができる原因には、以下のようなものが考えられます。
前立腺膿瘍とは、前立腺が細菌感染して化膿し、前立腺の中に膿(うみ)が溜まった状態です。
前立腺内に溜まった膿が大きくなると、前立腺が肥大する原因となります。
一般的に、前立腺嚢胞が細菌感染すると前立腺膿瘍になります。
前立腺内に良性または悪性の腫瘍ができた場合、その腫瘍が大きくなることによって前立腺が肥大することになります。
対処策:
前立腺の外科的切除あるいは、放射線療法、化学療法など。
上記3つが、去勢済の犬に前立腺肥大が発生する主な原因となります。
前立腺肥大の原因は雄性ホルモンが影響する場合が大多数を占めていて、去勢後に前立腺肥大が再発する可能性は低いと思われますが、可能性はゼロではありません。
去勢手術をした後も定期的な検査を受け、日常生活での尿や便のチェックなどで異常があれば早めに動物病院に連れて行くことが大切です。
ワンちゃんの健康をお祈りしております。